役所づとめのきじばと

ウイングあつかましい言論ゼロカスタム

なんなん

若手社員と話をして、ふつうに笑いを取れているおっさん社員は魔法使いか何かか。飲み会の帰りかなんかでバス亭で、若手女子社員と戯れられる、そんなおっさんがたまによくいるんだが、いつも、なにを話しているのか気になる。しれっと、耳をすますが、わいやわいやいってるだけで中身がつかめない。つかんでしまったら、なんだそんな話かと、つまんながるだろうという、my脳サイドの気遣いか。おそらく、今、おれとおっさんの魂をガチの魔法使いに入れ替えられたとして、それを死を意味する。

恐らく何かの失敗談だろうとは思う、仕事関係の。昨日、見たテレビの話とかされたらひく。仲居くんが詐欺にあった話をそっくりそのまま喋ってたとして、傍から見たら面白いが、それは面白いというよりもおかしい。さくらの親子丼の真矢ミキのキャラクターについて、真面目に考察してたら、嫌だ。してたとしても、その場で、話さないで欲しい。さくらの親子丼を見たことは、誰にも内緒にしていてほしい。月曜から夜更しの話から、マツコデラックスの容態について、事細かに解説されだした日にゃもう。

己をさらけ出すことが、会話の最大の糸口だとしても若手社員にさらけだしていいことなど限られている。明日明後日明々後日、定年退職するその日まで純な関係を維持したままでいられるほどの、己をおれは持ち合わせていない。家の猫の日常を、のんべんだらりと語るだけで若手女子社員笑ってくれたらいいのに。「うちにふたりにゃんこいてぇふたりしてすし詰めになって猫ベッドに入ってたりするんですよ~」とかいって。そんな笑い、糞だ。そんなもんで笑っている人間などいない。

マジでおっさんは今日、なにを話していたのか。唯一の手がかりは、5本指を示して4本指にしたりして、そこのポイントで若手女子社員にウケたとこである。なにかが減ったらうやっぱ、面白いのか。貯金か、妻子か、睾丸か、妾か、奥歯か、肛門か。増えたら増えたで面白いと思うんだが。会話のエクスタシーは性交のそれを凌駕するだとかいういらん説を最近流したやつにはとりあえずGJであるとだけ申して締めの言葉とさせていただきたい。ありがとうございました。