役所づとめのきじばと

ウイングあつかましい言論ゼロカスタム

さいきん、こんな気持ちですね

言葉は嫌いだ。はっきりものを言いすぎる。いいわけだけが思い浮かぶ。つまったその間で感づかれる。嘘。重みのない舌を躍らせる。鼓膜のむこうには届かない。他に手段がない。やむなく使わざるを得ない。ほんとに仕方がない。ほつれる糸を紡がない。呆れるほどむしゃくしゃする。破いていい布だけ破く、砂々にちりぢり。影のつき方だけで、色がつく。足りないもののないことなどば知りたくはなかった。

筒抜けの耳、右耳、左耳。つながれる隙をつくっている。白い糸を垂れる。結び目を下にして。わざと。わざとらしい色のつき方、夜空に蛍光色をちりばめてある。あぁこれ夢なんだと気付く。もったいない。誰にも裁かれない。人殺したって。誰にも捕まらない。

みわたせど誰もいない。声はたぶんでない。集めても、砂。誰か思い出したい。とりあえず殺したかった人、思い出せない。低い、かすれ声。なつかない猫の群れ。おきあがれば、たぶん寒い、湯たんぽはない。