役所づとめのきじばと

ウイングあつかましい言論ゼロカスタム

なんにも内観

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このなんにもない感のとき、ひとはなにを考えているのだろう。なにも考えてないことはないだろう。起きている間中、なにか聞こえている。なにか見えている。なにか思い出しているはずだろう。なんかのはずみで思い出したぶどうの匂いやそれを別に食べたいわけではなく、ただなんとなく思い出して、紫を思い出して、紫からシャズナを思い出して、スミレセプテンバーラブを思い出す。メロディを思い出して、PVを思い出して、歌詞はそもそも知らない。

知らない?ほんとにそうだったのだろうか、「すみれーせんぷてんばーらぶー」のとことそのあとの「なんななんな、なん、な。なんななんな、んな」のとこの歌詞は聴いたことがあるはずだろう?忘れた。憶える気などなかった。憶える気などないことは、いくらでも憶えているはずだろう。息、寝方、歩き方、立ち方、居振る舞い、それらの正しさを知っている。たまに忘れる。

なんにもない人が書いて手っ取り早くスペースを埋めれることはなんなのか。歴史、辞典、詩、小説、教科書、「あ」を連続で並べたもの。あああああああああああ、こんなもので埋めたくはないと思ってしまう。

なんにもないアピール。欠損はないはずだ。それほど被差別感を感じたことはない。苛立ちや不安だとか、殺してやりたいだとか、新しいAVだとか、聞いたことない音楽だとか映画を誰かと見にいきたいだとか、うまいものを食いたいだとかあったかいところで寝たいだとか、それなりの毛皮を羽織って仲間を装おうだとか、それに失敗しようだとか、いわゆる性行為をしたいだとか、いわゆる性行為以上の性行為があるんではないだろうかとか、何をした人が童貞を失って、更に童貞を得る方法だとかをぼんやり考えていたことを思い出した。

プラトニックラブ。タイトルだけで意味のある本だ。たぶん、すべて読んだ人も、タイトルだけを読んでわかったきになったひとも等しく、感じる感情。

おれは靴下になったことはない履かれたことはない。おれは嘔吐物になったことがない吐かれたことがない。おれはホウキになったことがない掃かれたことがない。

いいの見つけたと思って全部書き出すととたんどっかいく。いってろ。嫌。