役所づとめのきじばと

ウイングあつかましい言論ゼロカスタム

デリヘル「眠り姫」ゆう嬢の7月7日の日記

こんな夢をみました。

わたしはひとり、みかんをむしっているのです。ひとふさひとふさ。ひとふさひとふさ。ぜんぶで8きれのみかんのふさをくしゃくしゃに丸めた、みかんの皮をまた広げて、いっこづつもどしてゆく。朱色の毛糸で縫い直して、だれかにあげようと思っていました。

いつのまにかそれは左のぽっけにぐしゃぐしゃになってつめこまれていて、子牛が2匹寄ってきました、まだ生まればかりなのに、足腰はやたら、たくましく、怒らせたら痛い目にあうと思いながらぽっけのみかんをとりだして、あげようとおもったけど、ぽっけはすでにさらさらで、わたしはなにもあげれませんでした。子牛はわたしの薬指の指輪を抜き取って、二足歩行で西にいきました、オアシスは近いそうで、ここまで砂漠のできごとです。

私はここで目を覚ましたのかどうなのか、ゆめうつつのまままた眠りについてしまいました。

喉が、いがいがします。咳をすれば、何かを吐き戻してしまいそうで、我慢している。おかゆが食べたい。冷めたおかゆが。熱っぽいってだけで学校を休めた季節はもう終わっていました。「おい」と背中で声がして、振り返ってみても誰もいません。首のひねり方が悪かったのかと思って、晴天の空を一度見上げてから、腰をいれて、左に半回転しました。やはりだれもいません、鏡みたいにアスファルトは反射しているだけで。

薄荷味のドロップで塀に落書きをしました。「編み上げブーツの穴のひとつにもなれない」と書いて、これはなんとなくいい言葉だと思いました。陳腐ながらも心にすっとはいってくる、故に陳腐。などとにやにやしていますと。雨がぽつりぽつり降ってきまして、「湿度100%は海のなかではないのかしらん、しょっぱいからそれも違うか」と、叫びました。どしゃぶりにでもなってほしかったのでしょうか。どこからあんな声が出たのかは分かりませんね。

ここでまた、私は目を覚ましまして、アイネというホテルの一室で、わたしはひとり眠っていたようです。

ありがとうございました。